レクリエーション・
インストラクター

ゲームや歌などのレクリエーション活動を用いて人々の心の元気づくりをお手伝いする支援者

高いコミュニケーションスキルで、
心の元気づくりを推進する

ゲームや歌、ダンスなどのレクリエーション活動を用い、人々のやる気を引き出したり、一人一人の居心地の良い良好な集団づくりを進めたりします。アイスブレーキングやホスピタリティといったコミュニケーションスキルを活かして支援します。

基礎資格

楽しさをとおした「心の元気づくり」を支援するため、さまざまなレクリエーション活動を用いて一人ひとりのやる気を引き出し、人と人とのコミュニケーションを促進していく技術を身につけた者が認定される資格。

スキルアップ制度

スキルアップ制度で、実践力、講師力、講師育成力をつけていきます。スペシャリストに向けてステップアップできます!

スキルアップ制度

TOKYO MXの情報番組『ええじゃないか!!』にて、
「レクリエーション・インストラクター」が紹介されました!

動画

(2023年5月28日放送)

レクリエーション・インストラクターの資格について詳しくはこちらをご覧ください。

動画

主な習得スキル
(習得できる知識と技術)

  • レクリエーション活動(ゲームや歌、ダンス、手遊びなど)を効果的に実施する力
  • アイスブレーキングやホスピタリティなどのコミュニケーション・スキル
  • アイスブレーキングを効果的に進める「同時発声・同時動作」「一指示一動作」「説明のゲーム化」
  • 成功体験を積み重ねてやる気を引き出す「ハードル設定」
  • 対象者の相互作用を促進させる「CSSプロセス」
  • 福祉施設、幼稚園、学校現場、企業など、それぞれの現場・目的に応じたプログラムを立案する力

活躍フィールド
(オススメの職業・職域など)

  • 介護福祉士・社会福祉士
  • 保育士・幼稚園教諭
  • ケアマネージャー
  • スポーツ指導者
  • 社会福祉施設職員
  • 小・中学校教諭
  • ホームヘルパー
  • ボランティア

レクリエーションのスキルは、
こんなシーンで役立ちます。

活躍フィールド事例

学習方法

レクリエーション・インストラクターの養成は、都道府県レクリエーション協会が主催で実施する講座と、日本レクリエーション協会と都道府県レクリエーション協会が協働で実施する講座(「通信学習ⅠⅡ」を活用)があります。
協働で養成する講座も、「集合学習」は、各都道府県が会場となります。
お住いの都道府県での養成方法については、講習会情報でご確認ください。

集合学習のみの講座の場合

「集合学習」51時間(8回~9回程度)+現場実習2回以上

「通信学習Ⅰ」(理論科目)を活用した講座の場合

「通信学習Ⅰ」+「集合学習」(6回程度)+現場実習2回以上

「通信学習Ⅰ」(理論科目)と「通信学習Ⅱ」(実技・演習科目の一部)を活用した講座の場合

「通信学習Ⅰ」+「通信学習Ⅱ」+「集合学習」(5回タイプか3回タイプ)+現場実習2回以上

詳細はこちら

『開催情報』はこちら

講習会情報

学習内容

  • レクリエーション概論
    楽しさをとおした心の元気づくりの支援の理論
  • レクリエーション支援の基礎
    心の仕組みを根拠とした支援技術の習得
  • コミュニケーション・ワーク
    対象者との信頼関係づくりや対象者間のコミュニケーション促進の方法
    心の仕組み、動機づけの理論に基づいたアプローチの方法
    アイスブレーキング、ホスピタリティ
  • レクリエーション活動の習得
    ゲームや歌、ダンスなどのレクリエーション活動を効果的な実施方法と併せて習得

レクリエーション・インストラクターの学習内容の特徴をご紹介します。

目標に挑戦し、成功して
達成感を得る経験 「ハードル設定」

「楽しかった」「またやりたい」と思ってもらうためには、いきなり難しい課題を与えるのではなく、対象者がちょっと頑張れば成功するかもしれないと思える難易度の目標を設定し、「目標を達成できた」「上手にできるようになった」等の成功体験を感じてもらうことがとても大切です。

レクリエーション・インストラクターは、ひとつのレクリエーション活動の中に複数の目標を設定し、対象者が何度も成功体験を味わい、楽しんでもらえる支援の方法を学びます!

成功体験から得られる達成感の大きさ
成功体験から得られる達成感の大きさ

対象者の相互作用を促進する
コミュニケーション技術
「CSSプロセス」

うまくプレーできた時、周囲の人に褒められると嬉しい気持ちになったり、逆に失敗してしまった時でも、「次はきっとできるよ」と励まされると頑張ってやってみようという気持ちになります。

集団内でこうした良い関わり合い(コミュニケーション)を促進させる技術のひとつが、「CSSプロセス」です。

レクリエーション・インストラクターは、対象者一人ひとりへの目配りをしっかりとし、良い行動を具体的に褒め、集団へとその効果を波及させていく支援の方法を学びます!

CSSプロセス

良好な集団づくりを進める方法
「アイスブレーキング」

仲間との出会いから集団はスタートします。初めて出会う仲間との交流は誰もが緊張し、不安やためらいを感じるものです。交流が進むにつれ、仲間同士が活発にコミュニケーションをとり、盛り上がる雰囲気が作られるのです。

レクリエーション・インストラクターは、狭い範囲でも意思疎通から始め、段階をおって集団内のコミュニケーションを促進するための効果的な支援の方法を学びます!

集団内のコミュニケーションを促進するための効果的な支援方法

学習カリキュラム

科目科目内容時間数
(時間)
理論科目
(9時間)
1.レクリエーション概論1.5
2.楽しさと心の元気づくりの理論3
3.レクリエーション支援の理論4.5
実技科目
(27時間)
4.レクリエーション支援の方法12
5.レクリエーション活動の習得15
演習・実習科目
(24時間)
6.レクリエーション支援演習15
7.現場実習9

テキスト

高齢者や子どものためのレクリエーションを求めるすべての人の必携書。
レクリエーション支援の最新の理論と方法を掲載しています!
※「通信学習」を活用した養成講座の場合は、別途「通信講座」の教材があります

楽しさをとおした心の元気づくり
~レクリエーション支援の理論と方法~

テキストを購入する

費用

  • 養成講習会の費用は、都道府県レクリエーション協会によって異なりますが、概ね2~3万円程度です。
  • 詳しくは、お近くの都道府県レクリエーション協会までお問い合わせください。
  • レクリエーション・インストラクターの登録料は、17,600円(16,000円+税1,600円)です。
  • 資格の有効期限は、合格年月日から2年経過後の6月末日までであり、2年ごとに更新料として12,100円(11,000円+税1,100円)をお支払いいただきます。

現場の声

市立御前崎総合病院 診療技術部長・リハビリセンター長、通所リハビリ はまおか所長

秦野 吉徳

高齢者施設では、生活支援だけでなく、生活機能の向上や活動参加面への改善が強く求められています。そのため職員には、身体機能面だけでなく、生き生きと楽しく生活がおくれるよう精神面へのサポートができる人材が必要です。レクリエーションは、人と人とが心を通わせるための重要な役割を担っています。ぜひこの資格でレクリエーションの知識を身につけ高齢者を元気にしていただきたいと願っています。

比治山大学短期大学付属幼稚園長を務め、現在はエリザベト音楽大学 音楽文化学科 教授

柿本 因子

現場では、レクリエーションを学習した人材を求めています。幼稚園生活の中で、子供が体験する「遊び」は「学び」へと繋がっていきます。

レクリエーション資格を取得した人は、遊びを通して「学び」の習慣が身につけさせてくれます。幼稚園は、多様な「遊び」が展開できる、豊かな感性を持つ先生を求めています。

志木市教育委員会学校教育理事(教育次長)公立小学校長を務め、現在は共栄大学 教育学部 教授

金山 康博

小学校児童の発達段階には、「遊び」がとても大切です。教員の中に、教育を意識した遊びを取り入れていくことができる人材がいることは、学校教育活動には有効です。子どもたちを楽しませながら学ばせていける教員を採用時に見出すことは至難の業です。そこにレクリエーション資格を持っている人材が現れたら、校長(=教員採用試験官)は見逃さすに注目しています。
教師には、「遊・学・教」が必要です。3文字の共通しているのは、子どもの「子」が含まれていることと、レクリエーション指導ができる人材が教職の適材だと言えることです。

資格取得の流れ
(受講申込から合格までの流れ)

レクリエーション・インストラクター資格の学習時間は、60時間となっており、最短3ヶ月~1年程度で資格取得が可能です!

チェック1養成講習会の受講申込み
地域で行われている養成講習会は、主に都道府県レクリエーション協会が開催しています。
受講申込みの方法等、詳しくは講習会情報からご確認ください。
地域の養成講習会は、① 集合学習と ② 通信+集合学習の二つの方法があります。

その他、当協会が認定した大学・短大、専門学校に通う学生は、所定の科目を履修することで資格取得要件を満たせます。
該当の学校は、こちらのサイトでご確認いただけます。

※②は日本レクリエーション協会と都道府県レクリエーション協会が協働で開催する講座もあります。
チェック1養成講座の受講申込み
申込みについて詳しくは講習会情報ページをご覧ください。
チェック2養成講習会の受講
開催地により、養成講習会の開催時期や費用が異なります。 また、保有資格によって受講が免除される科目(最大7.5時間分)もあります。
チェック2養成講座の受講
お住まいの地域で実施されている養成講座へご参加ください
都道府県レク協会主催の講座と日本レク協会と都道府県レク協会の協働養成講座があります
※現場実習(事業参加1回以上、スタッフ参加1回以上)の履修も必要です
チェック3資格認定審査
すべての科目を修了すると、審査を受験し、合格すると資格登録手続きが行えます。審査の内容は筆記・実技・活動レポート等で、開催地により審査内容は一部異なります。
チェック3資格認定審査
都道府県レク協会が実施する審査を受けます
チェック4資格の認定・登録申請
当協会の登録センターより、登録料の請求書を発行いたします。
チェック4資格の認定・登録申請
都道府県レク協会をとおして登録申請をします
登録料 17,600円(16,000円+税1,600円)
チェック5資格の認定・登録申請
おめでとうございます!これであなたも「レクリエーション・インストラクター」です。
教育や福祉、スポーツ、地域づくりなどあなたが活躍できる場面はたくさんあります。
チェック5資格の認定・登録申請・資格証の交付
登録が完了したら資格証が交付されます

レクリエーション活動を活かした
「笑顔づくり」を始めてみませんか?

受講生の声

地域でフォークダンスのサークルを開催する

長野 由美子さん

ずっと受講したいと思っていて、今回ようやく受講できました。生活そのものがレクリエーションであり、「レク心」を持ってこれからも地域で人と接していきたいと思います。
人と人のつながりをつくるという点で、フォークダンスのサークルで充分活用できる内容であり、すごく勉強になりました。

総合型地域スポーツクラブで事務会計を担当する

石川 水愛さん

地域の方に、レクリエーション活動を届けたい、現場スタッフとして活躍したいという思い、受講しました。
私たちの総合型地域スポーツクラブは競技スポーツだけでなく、地域の誰もが身体を動かす活動に参加して、楽しい場を作っていこうと活動をしています。学んだことがすごく参考になったので、現場にも取り入れていきたいと思います。

養護施設の職員として働いている

本田 瑞穂さん

職場で進められ、ステップアップをしようと思いで受講しました。
子どもたちとの向き合い方、関わり方について、これまでの考えを見直すきっかけになりました。
学んだことを職場で活かして行こうと思っているし、将来的には施設を使って地域の子どもから高齢者の方々に場を開いていきたいと思っています。そして何より、一緒に学んだ人との出会いも大切にしていきたいです。

活動レポートを読む

スキルアップ制度

レクリエーション・インストラクターが、現場での経験を重ね、「実践力」「講師力」「講師育成力」といったスキルを積み上げていく制度として2018年度からスタートし、5つの階梯を設定しています。

それぞれの階梯において、申請要件・認定要件が設けられています。
現場での経験や学びを積み重ねることで、レクリエーション・インストラクターとしての各階梯におけるスキルが認められます。